毎日暑い日が続きますね…皆様いかがお過ごしでしょうか。
彦根も夏真っ盛りのお祭りシーズン!私も近所の商店街の夏祭りや、花火大会に、さらっと綿麻ちぢみを浴衣にして出かけています。綿麻ちぢみは肌触りが良くって浴衣にぴったりなのです。うふふ。

夏はお祭りを初め、夏着物や浴衣にぴったりのイベントも多い季節♪気軽に夏の着物や浴衣を楽しんで頂きたいな♪と、ショップでは着尺の他にもすぐに着られる綿麻の仕立て上がりや、さくっと結べる兵児帯などもご用意しているのですが…気軽に楽しむにも、まずは着方が分からないとね!


ということで、ショップでお買い上げのおまけとして、着方プリントをお付けすることにしました。

着方プリントの詳細はこちらから
”おくみ”って何!?カジュアルな着物ってどんなもの〜?な初めてさん向けの着物の基礎知識から、着物&襦袢の着方、各種帯の結び方などなど、色々取り揃えてみました。一度のお買い上げに付き、3種類までお選びいただけます!


このプリント、もともとは私が今近所のカフェでやってます着物の着方教室で使ってるプリントなのです。一応お教室でお教えした内容の復習用ですので、細かい部分が端折られているところもあるかと思いますが…それでもイラストで分かりやすく、着付けや帯結びの流れを追って頂けると思いますよ〜。
まずは初めの一歩から!着方プリントで、気軽にきものに挑戦して頂けたら嬉しいです!


さてさておまけつながりでもう一つ…
軽くて楽ちん、キレイに決まる♪と好評頂いております綿麻ちぢみへこ帯。綿麻ちぢみの反物を切り出したまま端処理をせずご提供することで、お得なお値段となっております。
ピンキングばさみで切っていますのでそのままお使い頂いても大丈夫なのですが、端の糸を抜いてフリンジにしたり、ミシンで押さえたり…そんな最後のひと手間を楽しんで頂けるように、「新之助上布」のオリジナルタグをお付けすることにしました。


こちらのものと同じ大きさ、2cm×5cmくらいかな?のタグがつきます。色は白or紺。ショップのお任せになります。端処理をしたら、仕上げに好きな部分にタグを縫いつけて使って下さいね!


お買い物が楽しくなる、そんなお店になったらいいな♪ステキな商品をご用意するのはもちろんですけれども、+αの楽しさもご提案できるように…いろいろ工夫をしていきたいなと思ってます。
これからも新之助上布ウェブショップをよろしくお願い致します!


工房に出勤したら、事務所の座布団が夏モードになってました。
冬用の座布団はフツーの綿の生地だったのですが…夏用の座布団は、なんと手織りの近江上布座布団地!座っちゃうのがもったいない!

結構使い込まれてるらしくところどころ擦り切れてたりするんですが…いやでもでも、すっごいステキな絵絣だわっと、思わずウットリしてしまいました!…と、一人で堪能するのもアレなので、ショップブログでも紹介しようと写真をぱちぱち。



まずは幾何学模様っぽい柄。


ぱっと見絵の具か何かで描いてるみたいな感じですが、これも絣で模様が織りだされているんです…。うわあ〜。地味にすごいっ。


こちらは草木の柄。あらモダン!
ちなみにちょっと映り込んでいるのは師匠の頭@昼寝中。


細かいな〜〜。
近江上布の絵絣は型紙捺染と言う方法で絣づけをするのです。色の分だけ型紙を作って色を付けて行くのですが、その時点では何だか版画みたいな感じです。でも織ると絣がずれるから…こんな水彩画みたいな感じになるのかしら?
型紙捺染の工程など詳しくはこちらの本家(?)新之助上布HPでどうぞっ


そして私のドンズバはこちら。

きゃーステキ!


今新之助商店で織る手織り着尺は横がすりなのですが、この座布団地に関しては縦横両方に絣が入っているみたいです。まるで手描きしたみたいなバラの花です。うへー。ちなみに青い糸に染めているんではなくて、背景部分用の型紙で背景の青を染めているんだそう。だからこんなうきあがった感じに見えるんだな…


ちなみに私の名刺入れも手織りの絵絣上布なのです。

うふふ。着物地はまだ無理だけど…お気に入りですっ。


そうそう、ウェブショップの店長なんて名刺要るの?と思ってたんですが…意外とお名刺を頂く機会が多くて(汗)最近お名刺作りました。裏はショップカードになってます♪


手の込んだもの、高い技術のものも、作られなければ続きません…もちろん、買って下さる方が無ければモノは作られません。ウェブショップで扱っている主力の商品は機械織りの新之助上布。でも手織りの近江上布もとってもステキです。今近江上布の絵絣を織れる伝統工芸士はうちの師匠だけだそうですが…この技を絶やすのはあまりにもったいない!と思うのです。
そのためには、もっともっとたくさんの方に新之助上布を知って頂かないと…そして、もーっともっとたくさんの方に、気軽に着物を手に取って頂けるように働きかけていかないとなのですっ。何か目標が大きすぎてくらくらしそうですが、たくさんの方が着物に親しむようになって、手織りの近江上布にもいっぱい注文が来るように…店長も地道にがんばるしかないなーと思うのでした。
洋服地が織り上がりました!
織ってる途中から機械の調子が悪かったり、まっ黒というのもあり(←染料の違いから?糸の色によって仕上がりや織りやすさが違うんだそう by師匠)いつもは機械を動かしながら他の作業をしていたりする師匠も、珍しくこの子にかかりっきりです。

最後の仕上げは検反。織り上がった反物に、織りキズが無いか確認していく作業です。もちろん機械では出来ないので、自分の目で見てたしかめます。そして直せるところはお直しするのです。



お直し作業まっ最中の師匠。頭のゴーグル、拡大メガネがついていてものすごーく!!良く見えるんですよ〜。ちなみに師匠は拡大ゴーグルと老眼鏡のダブル使いです(汗)



こちらがキズ。っても見えませんね…



白いシールの下にキズがあるのですが、見えますか…?
経糸の間を通っているはずの横糸が、一部分だけ抜け出してしまって浮いてます。このまま放っておくと目立ちますし、引っかけたりすれば大変なことになるかも〜!
お直し可能な類のキズなので、地道にお直しするのですっ



まず浮いてる部分の横糸を切っちゃいます。細い糸が結構ぎっしり並んでいますので、1,2本糸を切っても切れたところからほつれたりすることはないのですが…
上、下、上、下と規則正しく並んでいるはずの横糸を一本切ると、どうしてもそこだけ上、上や下、下というように2本同じとこを通ってる横糸が揃ってしまいます。(分かりにくいですが、目打ちの先)これ、微妙に目立つ!



なのでさらにそのうちの一本だけを切って、引き抜きます。あとは糸2本分の空きを周りの糸を寄せてやることでカバーしたら…お直し完了!この後縮みの加工に出しますので、生地がもみもみされて切っちゃったところにも糸が均等に寄るので、使用には差し支えありません♪

…って、書くと簡単なんですが、大体キズの全長が1cm程度。糸は髪の毛くらいの太さですので、そこから糸を一本拾って…という作業は良く見えーる拡大ゴーグルを見ながらでもかなりきっつい(笑)私もお手伝いしてましたが、午前中かかって5か所くらいしか直せませんでした…長さにして2mそこそこ(汗)でもそんだけやるともう、目がちかちか〜!!
この後師匠が地道に数日かけて50mをお直ししました…うわあ…


麻は木綿や絹のように素材に伸縮性がありません。織り上がれば丈夫ですが細い麻糸は引っ張ったらぷちんと簡単に切れてしまいます。新之助商店でも、機械織りとはいえ機械が続けて動くのは長くて30分。何度も切れる糸をつなぎつなぎしながら織っていくのです。やはり糸が切れ易い分、キズが出来る確率も高いそうです。
穴があいちゃったりしてもうどうしようもないキズも中にはありますが…お直しできるところはお直しして、最大限の生地を使えるようにしていきますっ。


それにしても…織り物って、ほんとにげんなりするような(笑)単純な作業の繰り返しです!師匠が良く「うちのは別に特別な技術やない、他にやるやつがおらんだけ」って良く言うてますが…まあやっぱり型紙捺染で織る絵絣の近江上布とか、師匠にしかできない事もたくさんあるんですけど…こんな地道な作業をわははと言いながらやれるのが、新之助商店の一番の技術なのかも!?
毎日色々な事が起こる工房です。
めったに起きない(起きちゃ困る)事なのですが、時には機械織りの織り機が壊れてしまうことも…

先日から注文を受けて機織りしていた広幅の生地が、なかなか織り進まなかったのです。織り機を点検すると、どうやら機織りの部品の一部が傷付いているようで…部品のキズが原因で切れやすい麻の糸がさらに切れやすくなっていたみたいです。
「ここんとこどうも妙な音がすると思って油さしたりしてたんやけどな〜」と師匠。私の耳にはガシャガシャ、いつも通りの賑やかな音にしか聞こえませんでしたが…?ガッシャガッシャと単調で同じように聞こえる機械の音でも、ずうっと聞き続けることで些細な機械の変調の音が、聞き取れるようになるんですね…



部品交換中の師匠(ほんとはあまりお勧めできない方法だそう(汗)
このレピア織機はもう25年程?動いているとか…今新しく買うことはもう出来ないんだそうです。



そうそう頻繁に故障するものでもないので、たまにしか開かない取扱説明書。こちらも年季が入ってます!



取扱説明書と記憶を頼りに、機械を調整する師匠。今回は横糸を通す部分の部品を交換しました。入れ替えた部品の位置をミリ単位で調整です!


今回交換した部品を見せてもらいました。
何かで引っかけたのかな?交換した部品には、(爪の先の部分)小さなキズが付いていました…この部分が経糸を引っかけて、糸が切れやすくなっていたみたいです。

今はもう作られていない機械ですので交換部品もそうそう手に入りません。このキズのついた部品も、修理に出してまた使います。大事に使って、まだまだ末長く織ってもらわなくてはね。がんばれレピア君!