**新之助上布展示会のお知らせです!**


こうしてウェブショップでもお買い求めいただけるようになった新之助上布ですが、やはり実際手に取って、触れて感じて頂ける展示会という場所は、お客様にも、作り手にとっても貴重な機会だと思います。

問屋さんとのお付き合いをやめてしまった師匠が、たまる一方の着尺たち(!)を前に、えいやっ!と工房を飛び出て開いた東京での展示会。まったくつての無い東京で、お客様は来て下さるのか…そんな最初の不安はどこへやら、今ではたくさんのお客様に恵まれて、とってもアットホームな展示会となっています。最初は展示会にお越し下さったお客さまだった方が、今度は展示会のお手伝いをして下さるようになったり…「有楽町で逢いましょう」を合言葉に、毎年お越し下さるお客様がたも居られます♪
師匠曰く…「展示会というか、”お祭り”!」

店長が工房に顔を出すようになったのはちょうど去年の今頃でしたので、展示会に付いて行ったことはないのですが…師匠から展示会の話を聞くたびに、新之助上布は師匠とそんなお客様とが、直接対話して、一緒になって育ててきた上布なのだなあと思う店長です。


そうそう、初めて工房を見させて頂いた時、新之助上布の着尺を見てとっても”身近”に感じたのでした。何というか、上布だよ!とえばってる感じでもないし、媚びてるっていうのでもないし…自然にああこれ着たいなあと思えるような感じで。「このおっちゃん(師匠、失礼!)から、何でこんな等身大のステキな着物が生まれるのやろな〜〜?」と思ったものですが…
今では師匠の目線のすぐ先に、実際着て下さるお客様がいるからかな?と思ったりしています。


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「夏のよそほひ 近江上布展」

日時   :2010年6月14日(月)〜19日(土) 11:00〜19:00 
       ※最終日は午後5時まで
場所   :有楽町電気ビル ふるさと情報プラザ
      〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル 南館1F
問い合わせ:びわこビジターズビューロー  TEL.03-5220-0231

ふるさと情報プラザHP http://www.chiiki-dukuri-hyakka.or.jp/plaza/


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この展示会のためにたっくさん用意されました機械織りの本麻・綿麻ちぢみ(ウェブショップ掲載柄は出展いたしません)から、手織りの近江上布などの着尺たち、他にもネクタイ、日傘などの新之助上布オリジナルグッズも多数出ます。キズ反を大出血価格でお分けするハギレ販売は毎回行列が出来る(!)人気企画です。売り切れ必至ですので、お目当ての方はお早めにお越しくださいね!
さらに工房から手織り用の高機を持ちだしての近江上布の手織り体験も予定していますっ。この手織り体験、とっても好評で、他所での展示会では会期中毎日通って来られる方も居られたほどです。



今期としては最終&最大規模の展示会となります。今年もたくさんの方に来ていただければと思っています!
有楽町でお待ちしています♪
ショップブログでも制作風景をレポってました本麻の着尺反物!
やっとこアップ作業が終わりまして、ウェブショップに公開です〜


ブログの制作レポでも伝えしたとおり、このシリーズ、全部で9反織ったのですがご紹介できるのは3反のみになってしまいましたが…とりあえず、どうぞ♪


落ち着いたトーンながら楽しげな多色使いのSONG


ベーシックな色遣いだけどラインがぱきっと効いてますLINE(ベージュ)


男性にも良いのではないでしょうか♪LINE(カーキ)


とっても薄いので、背景の黒い布の色がちょっと透けてるの、お分かりでしょうか…?本麻ちぢみは綿麻ちぢみよりもさらに薄手になってますので、まさに7,8月の盛夏のための夏着物です。本当に!涼しいと思いますよ〜!!


どれも変わり縞なので、仕立て方で雰囲気ががらりと変わります。


どちら側を衿に持ってくるかで、

表情が変わってきますので、おもしろーい。

あっ、このトルソーさんの写真は今回販売のものとは別色になりますのでご注意くださいませ〜。この色も結構良かったんですが…キズ反で販売不可です。えーん。でもこれも、そのうち小物か何かに生まれ変わると思います♪


今回の新之助上布、ウェブショップ別注柄ということで、”湖彩koiro”と名前を付けました。
びわ湖のほとり、近江の地で織られる新之助上布が、皆さんの着物生活に彩りを添えられたら嬉しいな♪という思いもあり…まあその、うちの娘から一文字もらったという話もあります(笑)

十人十色といいますが、着物の着こなしは人それぞれ。湖彩も、その人なりの着こなしをして頂けたらいいなあという思いも込めてます。店長普段に着物着てて思うのですが、普段に着物着るんなら、コーデのしやすさとか、周り(主に洋服の人たち(笑)との馴染み具合とか、結構大事だと思うのです…でも地味地味だと、ほんとに地味!で終わってしまってムツカシイんですが。

落ち着きはあるけど、モダンで、コーデしやすくて。十人”湖彩”で着こなせるような…そんな着物になったらいいなあと思っていたりします。


今月の有楽町での展示会が終わったら、師匠の新之助”クレイジー”上布もご案内できるかもしれません…!?夏に向けての新之助上布を、どうぞご期待くださいませ♪
さてっ!前回の日記で、新之助上布の制作風景をご紹介しましたが…今回は後半ですっ

織られた反物の仕上げの工程、まずは「ちぢみ(縮)」の加工♪
「ちぢみ」とは生地表面をデコボコにする加工です。近江上布の特徴でもありますっ。ちぢみの加工屋さんが織り上がった生地をもみもみ!!することで、生地にシワ加工が施されます…初めから小さなシワになってますので、着用前にはアイロン要らず!お手入れ簡単です〜。さらにシボシボが程良くお肌との距離を保ってくれますので、さらさら着心地が良いのも特徴♪

お手入れ簡単、着心地も良し!そんなステキな「ちぢみ」なのです。
ちぢみの麻織物は、近江上布や近江ちぢみの他にも、「小千谷ちぢみ」などもあります。小千谷ちぢみと近江上布は、生地の見た目は似ているのですが手に取って見ると手触りが全く違うんですよ〜。反物を卸した先の小売店の方も驚かれていました。
私も自宅に小千谷縮の生地があるのですが、触り比べるとしっかり、パリッ!とした触り心地の小千谷縮に比べて、近江上布は麻のハリはあるものの、小千谷縮よりもしなしな〜っと柔らかです。生地の薄さは同じようなのですが…不思議!


ちょっと横道にそれちゃいましたが…!
ちぢみの加工から戻ってきた反物、こんな感じになりました。

見事にちぢみのシボがついてます♪
ちぢみの加工を経て、反物の色がワントーンキレイになったみたい!(師匠曰く、”緯糸の色がたつ”んだそう)


今回織った3柄3色の9反です。



そして最後の仕上げの工程、検反です。
織りキズが無いかどうか、一反一反目視で確認していきます。


細いうえに切れやすい麻糸での織物は、キズも出来やすいもの…
全くキズなく織り上がってくることの方が珍しいようです。
着用に差し支えのない極小のもの、耳の端に近いものなど、許容範囲のものもありますが、やはり大きく目立ってしまうようなキズがあれば売りに出せません…

大きくと言ってもこんな感じの、指の先くらいのものだったりするのですが。
この反物は結局キズ反になってしまいました…キズがあると正規の着尺としては販売できませんので、小物作りなどに転用したりします…ぐすん。

結局9反検反して、商品として出せるのは3反という結果に(涙)
今回はちょっと多かったようですが、でも良く有ることだそうです。うーん、麻織物は厳しい!でもしょうがない!



せっかくなのでキズ反でトルソーさんに巻き巻きしてみました♪
折れシワがついてはいけないので商品ではできませんが、これで少しは着用イメージを掴んで頂けるかしら?と。

今回の反物はアシンメトリーな変わり縞ですので、反物のどちらを衿に持ってくるかで印象ががらりと変わります。面白い♪


今回ご覧頂きました本麻ちぢみの着尺反物、近日ご紹介予定ですのでお楽しみに〜。夏のふだん着物にぴったりの新之助上布です♪
いよいよ新之助上布の本命、本麻ちぢみの着尺が織り上がってまいりましたよ〜!
検反済ませて写真撮影すれば、ご紹介です。うふふ。
今回のものは、ウェブショップ用に別注した柄なのです…!店長が柄を考えましたので、普段の師匠は織らない感じの柄になりました。普段とは、ちょっぴりテイストの違う新之助上布です♪


そんなウェブショップ別注の新之助上布が織り上がるまでを記録しましたので、ブログでもお見せしていきたいと思います♪
今回のものは機械織りの着尺なのですが、機械織りだからといって糸セット!スイッチピッ!で織り上がってくる訳ではなく…色んな人の手、色んな工程を経て一反の反物になるんだな〜と私も勉強になりました!


さてさて、まずは柄を決めないことには何も始まらないのです。

最初の工程が、「縞割り」です。
いわば織物の設計図!柄を決めたら、どんな色の糸が、何本並んでいて…というのを書き出します。今回の機械織りの着尺は、3反同時に織りますので3柄作るのです。



店長初めてで縞割り図まで書けなかった(汗)ので今回は、こんな感じで〜と糸の糸を選んで、柄を絵で書いて師匠に設計図に起こしてもらいました。

設計図が出来たら、次は経糸の準備!上記↑の状態で糸巻きに巻いてある糸を、設計図通りに織り機で織れる状態にする「整経」の作業です。これは工房ではしていない作業なので、近くの整経屋さんにお願いしています。
整経で織りやすさも変わるんだそうです!



整経が終わった経糸を織り機にセットして、ようやく織りの作業です。
3柄並んでセットされてます♪この状態でも柄の様子がぼんやり分かる感じ!


横糸を入れるとまた違う色になります。
今回は3色の横糸を選んで、3柄×3色、合計9反織ることになりました。

さてさて織っていくのですが…もちろん機械織りですので、スイッチを入れると織り機が織ってくれれます。ただ麻の糸はとっても切れやすいため、切れては直し、切れては直し…織れるスピードはゆっくり、ゆっくり。
私は今は近くで見ているだけですが、麻って本当に良く切れる!30分以上機が動くと「おぉ、珍しい!」って感じです。



9反織るのに結局半月かかりました。


織り上がった反物はこちらに巻きとられています。
ちょっと色が違って見えるのは、横糸を3色違うものを入れているから!



機から外してきて、ちょっと反物っぽくなりました。しかしもちろんこれで完成〜!という訳にはいきません(汗)この織り上がった反物に、近江上布独特の「ちぢみ」の生地加工を施します!
これも工房では出来ない作業なので、加工屋さんにお願いです。


どんな感じに仕上がってくるかな?ちぢみ加工後の工程は次回で〜♪