ご存知でしょうか?新之助上布はすべての反物が色・柄違いの一点ものなのですっ。

新之助上布では、色も柄も全く同じ反物を複数作ることは基本的にありません。(生産の都合で複数反出来てしまったり、シンプルな無地などで以前のものに偶然似てしまったりと、中には例外もありますが!)

同じものを複数作らない、ということがどういうことかというと…

こんな感じ!

このシリーズ、モノトーンがテーマなので色は同じ…ですが、柄はすべて違います♪
いつもは仕上がり次第あちらのイベント、こちらのお店…とすぐバラバラになってしまうのですが、うまくタイミングが合ってシリーズまとめて写真を撮ることができました〜
(※写真には、この記事を公開する時点ですでに売れてしまっている子も含まれています。ご了承くださいませ!)

ではどこが違うか、細かくご覧くださいませっ!


左はぼやんとした縞、中はちょっぴりパッキリとした縞、そして右は方身替わり。
まずは細いボーダーで細長いチェックになるように…



今度は太いボーダーも入ります!


シマシマっとしてみたり


細かいボーダーで無地っぽくなったり


上と同じ柄ですが、白黒反転させて一段暗いトーンへ。


これが一番濃いですね。

似ているけれど、少しずつ違う。きょうだいみたいな反物たちです♪


もちろん通常は柄に加えて色も変えますので、こんなにカラフル!

(こちらは去年生産したデザインです)


すべて1点ものということで、「以前見かけた○○な反物が…」とお問い合わせをいただいたものが既に売りきれてしまっていたり、看板商品や定番ラインといったものが実質なかったり…とご迷惑をおかけしてしまう部分もありますが、売り場に来るたびに表情を変える新之助上布を、楽しんでいただけたら嬉しいです。
そして「わたしだけの1反」に、出会ってくださいね!



通常出品できる数が限られるイベントなどでは、こういったシリーズ丸ごとを見ることはなかなか難しい…のですが、今年はちょっと違うかも!
反物点数最大級!な2015年商品内覧会は、3/6〜8 東京人形町にて♪(一般のお客様も歓迎です)詳しくはこちらの記事でどうぞっ。
お久しぶりの更新です!

なんと夏前から更新していなかったのですね…たはは(汗)
夏が終わって秋冬は制作シーズンのため、なかなか新しいニュースがないのですが…来年の年明けからはまた、展示会などはじまりますので、ひたすら来年に向けての商品作りを頑張っていますよ〜



新之助商店のメイン商品は機械織りの麻・綿麻の反物ですが、機械織りはホントの真冬になると風や湿度の関係で織りづらくなってしまうので(手織りに比べて、テンションがきついからかな?)シーズン始まるのは年明け、とはいえ製織のヤマはその前の年の夏〜秋だったりします。

風も吹かず、ムッシムシ!で麻のご機嫌がよろしい夏はどんどん織りが進む〜♪一方で、張りきって動かせば調子が悪いところも出てくるようです。
そういえば去年の秋も別の織機の調子が悪くなっていたような…!?



この日はすり減った部品の交換!


すり減ったベアリングを交換します。織機自体はすでに作られていないものなので、もう手に入らない!なんていう部品も中にはあるのですが(今回のベアリングは新品も買えるようです、すっごい高いみたいですが…)、今回は工房に残っていたストックと交換です☆



かなり奥の方にある部品なので取り付けもほとんど手探り!
機械の構造が分かっていないと、こんなところのネジの摩耗に気付くことすら出来ないのでしょうね…

何故ここって分かったんですか?と聞いてみると、「織る時の音」と「全体の動き」だそうです。ううーむ、私にはいつもと変わらないように見えていたけれど、ちょっとした違いがあるのだろうな(汗)



寒い彦根の冬も近づいてきました。琵琶湖から吹き付ける風も日に日に強くなっていきます…がんばれレピア織機くん!

しばらく寒さが和らいでほっとしていたのに、明日から一週間はまた雪の予報だそうですね。店長、寒さに弱いので、そろそろご勘弁願いたいです…。
彦根の冬は、京都や大阪あたりに比べると気温も寒いですし、何より風が強い!冷蔵庫の中みたいな冷風が、びゅうびゅう吹いてきます…工房のある集落は琵琶湖の湖岸にほど近いところにありますので、さえぎる物の何もない風が、がんがん吹き付けています。


そんなわけでいつもはガシャンガシャンと賑やかな音を立てているはずのレピアの織り場が、最近はめっきり静かです。

機に経糸をかけるところまでは進んでいるのですが…
細番手の麻糸はとってもデリケート。風が吹いても切れます(汗)ですので天候の悪い時に無理に織り進めると、キズ反を織るばかりに…そんなわけでもう少し暖かくなるのを待っています。

もちろん織り場は室内ですし、隙間風を防止するために透明のビニールカーテンが貼られているのですが、それでも風の強さや湿度、温度によって、麻糸様のご機嫌は良くなったり悪くなったり…そんなわがままッ子をなだめすかしながら少しずつ織り進めているのです(師匠が、ですエヘヘ)。

思い返せば真夏の盛り、汗と熱気でサウナ状態になっていた時が、一番織りの調子が良かったような…織る方の体調は限界でしたが(汗)織り物って、体力仕事ですね…




もちろん何もしていないのでは無くて、こんな気候の時は手織りの近江上布を織り進めています。ゆっくりゆっくり、ふんわりと糸を運ぶ手織りなら、寒くて風が強い日でも大丈夫。


真冬の工房にはカッシャン、カッシャンと手織りの音が響いています。
早く暖かくなあれ〜!



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【2月〜3月のイベント・展示会♪】

2/24〜3/1 東京日本橋高島屋『大近江展』出展
3/3 〜3/9 大阪あべの近鉄 『凄腕職人街』出展

どちらも百貨店の催事への出店です!お買い物ついでにお気軽に〜♪
ご希望の方には日時・場所の案内状を送付いたします!
(もちろん、案内状が無くてもお越しいただけますっ)

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新之助上布は先染めの生地です。

ってどういうこっちゃ?という話なのですが…
生地に色や柄を付けるのに、まずは白い生地を織って、後から柄を染めるのが、”後染め”です。染め方はいろいろあって、生地に絵を描いたり、型紙を使ったり絞ったり…。店長あまり詳しくないので細かい技法までは書けませんが(汗)とにかく白い生地を染めて柄を出す、これが後染めなのです(で、合ってると思うんですが!?)。

で、先染めは?というと…織る前の糸の時点で、あらかじめ色を染めてしまうのです。先に染めとくから、”先染め”というわけ…生地の柄は、色糸の配置や織り方で出していきます。



こちらは手織りの絵絣近江上布。

直線的な縞や格子以外にも、一本の糸を染めわけることで、複雑な柄も織りだす事が出来ます。これが、”絣”です。今回は詳しく書きませんが、特に新之助上布の絣は絵絣なので、後から描いたような絵柄になるのが特徴です♪

と、言いつつも新之助商店の機械織りでは↑のような複雑な絵絣は織れません。基本的に平織り(縦糸と横糸を交互に交差させるシンプルな生地です!)ですので、織れるデザインは無地か、縞か、格子となってきます。後染めなら水玉とか、花柄とか自由に柄が付けられるのに…そう考えるとデザイン的には制約が多いですっ。


…でもでも、先染めの生地でしか出せない楽しい風合いもあるんです〜!

それが、シャンブレー(玉虫)♪

この生地、玉虫のように色が変わって見えませんか?…経糸と横糸に全く違う色の糸を使うことで、このような風合いが生まれます。



この生地は特に玉虫が強く出ていて、角度によって青く見えたり、茶色っぽく見えたり…

店長、(今も全然ですが)ショップを始めた時は織物の事は全然分かりませんでしたので、最初この玉虫生地を見た時は何でこんな不思議な見え方をするんだろう?とハテナがいっぱいでした!

先染めの織物は糸自体が染まっていますので、経糸と横糸が違う色の場合でも、パレットで混ぜ合わせたような色にはならないのです。なので角度によって経糸の色が強く見えたり、横糸の色が強く見えたりして、玉虫効果が生まれるというわけ。きっちり染めたような色を表現するのなら、縦糸と横糸の色を同じトーンで合わせればよいのですが、新之助上布の機械織りは三反同時織り。横糸と経糸の色が違ってしまう事の方が多いというわけで…



ならば思い切って、シャンブレーを楽しんじゃおう!と、新之助上布の生地は大体が玉虫色だったり、霜降りっぽかったり…と大なり小なりシャンブレーがかかっているのです。
角度で色が違ったり、他にも「○○色!」と表現できないニュアンスカラーになっているものも多く、ウェブショップは写真がイノチ!なのになかなか撮りづらかったりするのですが…(汗)


でもこれは先染めでしか出せない風合いですし、何より麻の素材感とシャンブレーは、相性がいいみたい!シンプルな無地や何気ない縞や格子が、麻のツヤ感とシャンブレー効果でぐっと深みのある風合いになってくれるのです♪店長こっそり、これを”シャンブレーマジック”と呼んでいるのです、ふふふ…
なかなかウェブショップの写真だけでは表現しきれない風合いですが、新之助上布を手に取って頂ける機会がありましたら、シャンブレーマジックにもご注目くださいね!