今年もこの季節がやってきました!
滋賀・彦根の工場での苧麻刈り取り&苧引きワークショップのご案内です♪


前回の様子はこちらの記事でどうぞ

苧麻刈り取りワークショップとは…
新之助上布の材料になる麻、苧麻。現在製品に使われているのは輸入原料ですが、ワークショップでは工場近くに自生する苧麻を刈り取り、皮から繊維を取り出します。
ワークショップですので、作業の上手い下手は問いません。
苧麻に触れて、麻織物を身近に感じていただければと思います♪



そしてワークショップの後は師匠を囲んで、バーベキュー懇親会☆もっぱらこちらの方が主体ではないかという噂もあるとかないとか…!?今年も近くのおいしいお肉屋さんから、とろける近江牛がやってくるのかッ!乞うご期待!

工場で行いますので、もちろんご希望があれば反物や小物などの商品をご覧頂いたり、機織り場などの仕事場の見学も承ります。糸と機械がごちゃごちゃの現場ですが、どこでも自由にご覧になってください☆


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☆定員になりましたので締め切りました 7/4☆

「苧麻刈り取り・苧ひきワークショップ&BBQ 2014」

日時: 2014年 7月 19日(土) 10:00〜夕方(小雨決行、荒天中止)

場所: 大西新之助商店
滋賀県彦根市新海町1125(アクセス・地図等はこちら

料金:一人 1000円(当日持参 軽い昼食・懇親会費含む)

定員:10名程度(定員になり次第締め切ります)

申し込み&問い合わせ:
大西新之助商店
TEL:0749-43-4434 FAX:0749-43-5616 平日9時〜17時
メールはこちらのお問い合わせフォームからどうぞ


※申し込みの際はお名前、ご連絡先、参加希望人数をご連絡下さい。
※駐車場5台程度可です。事前にお知らせ下さい。
※道具はこちらで貸し出します。野外での作業ですので、帽子など日差し対策をお願いします。草むらでの作業があるため、長袖、長ズボン、運動靴がお勧めです


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苧麻刈り取りワークショップ、2013年も無事に終了しました!
ワークショップの様子をご報告します♪



苧麻も元気いっぱい伸びていました!
(伸びすぎて、周りは雑草扱いで草刈りされていました、汗)


これを刈り取り、葉を取り除き皮を剥きます。
ちょっとコツがあるのですが、コツをつかむとするする剥けるのが爽快ですっ


そして輪になって苧引き。
専用の道具で、剥いた皮からさらに繊維を取り出していきます。ここが難しいのですが、うまく出来て白くてキレイな繊維質が現れると歓声が上がっていました♪



そして最後は恒例のバーベキュー!
特産の近江牛と共に、盛り上がりました♪


今回の苧麻刈り取りはワークショップなので、これを原料に生地を織るわけではありませんが(でも、いつかは地元産の麻で作れたら…!)麻から繊維を取り出す作業を通じて、麻に親しんで頂けたかな?と思います。
モノ、だけじゃなく、そこに至るモノづくりのストーリーまでお伝えできたらいいな、と思っているウェブショップ店長です。


参加してくださった皆様、ありがとうございました。
これからも新之助上布をよろしくお願い致します!
ずいぶんご無沙汰になってしまいました!気づけば先月は一度も更新していなかったんですね…(汗)ブログに書きたいことはたくさんあったのですが、あれやこれやと用事に追われているうちに、ついつい後回しになってしまっていました、ぐすん。
お店のツイッターでは、ちょこちょこ工場の様子などつぶやいてますので、気になる方はぜひフォローして下さいね!


さてさて、遅れに遅れましたがこれだけは載っけておかないと!と言うわけで…
先月行いました、苧麻刈り取り&苧引きワークショップの様子をご報告です。


このブログの「麻のはなし」カテゴリでも前に書いたことがあるように思うのですが…新之助上布に使われる麻は、苧麻(ラミー)と言う種類の麻です。麻織物の産地として長い歴史を持つ湖東地域、昔は原料の麻の栽培から行っていたそうなのですが、現在当店で使用する麻糸の原料は、中国などの輸入に頼らざるを得ない状況です。


ただ今でも工場の近くには苧麻が自生しています♪それを刈り取り、中の繊維を取り出してみよう!と言うのが今回のワークショップ☆

初めての試みなので、今回は近所の方や、地元の青年団の方に参加して頂きました。集まったのは総勢15名近く。まずは工場から徒歩で苧麻の自生地に向かいます。

え、こんな近くに生えてるの!?と皆さんびっくり!

土手一面に苧麻が生えています。本当にすくすく伸びるので、刈り取り時期を逃すと大きくなりすぎるのですが、この日はちょうどいい具合♪


師匠の指導のもと、刈り取りに挑戦です!

繊維の取れやすい大きさや長さのものを選んで刈り取り、その場で繊維が含まれる皮をはぎとります。皮の剥ぎ方はちょっとコツが要りますが、慣れればするする〜っと剥けるようになりました☆



茎は残して、皮を持ちかえります。本当は乾かないように流水に浸しておくと良いそうですが、今回はとりあえず水に漬けています。



昼食休憩の後は、いよいよ苧引き♪
専用の苧引き道具で、皮から繊維を取り出しますよ〜


単純な作業で飽きてしまうかな…?と心配していたのですが、皆さん、黙々と苧引き作業に熱中!最後「そろそろ切りあげましょ〜」と休憩を呼び掛けても、手を休めないのでびっくりしてしまいました〜



初めてなのでちょっぴり皮の組織が取りきれない部分もありましたが、これだけの苧(繊維)がとれました。緑の苧麻からこんな風に白い繊維がとれるのは、何だか不思議な感じです!


最後はバーベキューで懇親会♪

わいわい楽しいワークショップになりました☆



いつかは滋賀の苧麻で作った近江上布が出来たらいいな…♪
そんな野望を抱きつつ…まずは地道に一歩づつ!今年は難しそうなのですが、麻の生育状況と相談しながら、来年も開催したいなあと思っておりまっす!
実はただいま、絶賛片付け中の工房です。
と、年末だからってことでもなく、あまりにごっちゃりした工房内、あれどこいった〜、これいどこいった〜事件が多発しておりまして…(汗)

先日工房に来たコンサルさんも、「5Sって知ってますか…」と絶句されておりました。たはは…(5S=整理、整頓、清掃、清潔、しつけ…だそうですよっ)
もちろん全然掃除してませんとか、不潔っ!とかそういうことはないのですが(仕事場周辺はちゃんと掃除していますっ)何せ貯め込んである糸の量が大変多く、まさに「ごっちゃごちゃ」なのであります…(汗)
新之助商店は先染めの織り屋なため、色んな色の糸が無いと織ることができません。糸の在庫が多いのはどうしようもない部分なんですが、せめてどんな糸がどこにどれくらいあるか、整理整頓はしなくっちゃ!


目指せピッカピカの工房!というわけで、

綿ぼこり(これも織り屋の宿命か…?)を払いのけながら、お片づけ。

しかし何ってもうとにかく、工房中糸、糸、糸〜〜!糸ばっかり!!

ちょろっとしか残っていないような糸でも、新之助上布のような多種柄、少量生産の織り物なら案外使えたりするので、侮れません…結局あれも残す、これも念のため…と減らない糸たち(汗)あれ、ただ箱をどけてほこりを除去しているだけのような…!?


しかししかし、モノはどけてみるもんです!
糸の合間からひょっこり昔の生地が出てきたりします。

わーい!ちょっと宝探し気分♪

手織りの絵絣や無地や…そこここから色々と出てきます。
それらを手に取りながら「あれ…何だか柔らかいなあ」と思っていました。


そして見つけた古びた箱。中には白生地の反物が入っていました。ずいぶん前のものらしく、反物を包んでいた紙は劣化してしまったのか持ち上げるだけでばらばらと崩れ落ちてしまいます…でも中の反物は真っ白できれいです。手触りはとろんと柔らかく、触り心地も頬を埋めたくなるようなつっべつべさ!
一瞬何の生地か分かりませんでした。綿?絹?いやでもここ…麻の織り屋よね!?

何この生地ー!?と早速師匠のところへ!


「絹麻やなあ」


ん?絹が入ってるの…?
と、それは勘違い(笑)麻100%なのですが、絹のような麻で絹麻、というんですって。
昔の麻糸の最高級品は、それはそれは滑らかな糸だったそうで…何と糸の節を手作業で取り除いてくれていたとか!さらに原草を見分ける職人さんがちゃんといたことで、良い繊維が含まれる麻だけを使って紡績できるため品質も今よりずっと良かったそうです。

今でも新之助商店で使う麻糸は、国内紡績の一番良いランクのものではあるのですが…今ではそんな麻を見分ける職人さんは居なくなってしまったそうで、同じ番手(糸の細さ)を紡績することは出来ても、昔のような品質は期待できないんだそうです。だから他の生地も心なしか滑らかだったのかも〜(加工が違うというのもあるみたいですが)
確かに店長、麻糸の節はデフォルトだと思っていました…(汗)

そんな最高級の糸を使った絹麻の生地。本当につべっつべで気持イイですっ。上布の中の最高級品ですから、仮に当時に生まれ落ちていても庶民な店長にはご縁の無かっただろう生地ではありますが(笑)ああ〜、このつべつべ生地に触れただけでも掃除始めた甲斐があった〜〜!


と感動する一方で、この生地はもう織られることがないのか…と思うと寂しさもいっぱい…コストを抑えること、効率を良くすることが正義な感じの現代で、昔のような手をかけ時間をかけ、な仕事は時代にそぐわないのだろうなあとは思うのですが…
織る技術だけが残っても、糸が、染めが、加工が、残らなければやはり意味がないのだなあと痛感します。織り物って織るところのイメージが強すぎて、他の部分には目が行きとどきにくいけれど…最近ほんとうに、「織り物は一本の木のようだな」と思うのです。幹だけ残っても、根が、枝が、葉が残らなければその木はいつか枯れてしまう。

日本の伝統技術!スバラシイ技!!なんて言っている間に、枝葉がばっさばっさ切り落とされているような気がします…うぅっ。


近江上布も、いつまで「近江上布」で居られるのかな。
そんなことを考えるとちょっと不安になりますが…いやいやっ、日々のお仕事をがむばらなくては!石のように変わらないものを守っていく、ではなくて、木のように日々変化していくものを繋いでいく…それもまた、伝統なのかな?と思ったりもするのですっ。枯れちゃ駄目ですけど(笑)