新之助上布の綿麻ちぢみへこ帯キット、気づけば10年近くのロングセラー商品になっていますね!

 

へこ帯は仕立てない生地のままを結ぶ普段着向けの帯です。

半幅帯と同じようにカジュアルな着物に合わせて使えますが、芯が入らない生地のままを結ぶ帯なのでより柔らかいシルエットとリラックスした締め心地が楽しめます。新之助上布のへこ帯は、着物地としても人気の綿麻ちぢみ生地。結んだときにリバーシブル風になるなど、帯としての柄出しが楽しめるよう帯用のデザインで企画しています。

 

こちらは2019年の新作「2×3パレット ピーチアプリコット

 

綿のふんわり感、麻のハリ感が共存する生地ですのでふんわりと形が決まりやすいのが特徴です。ご自宅でお洗濯も可能ですので汗ばむ季節でも気軽に使えるのもいいところですね。

 

大人女性向けの商品も最近増えてきたものの、半幅帯に比べると知名度(?)の低いへこ帯。半幅帯の帯結びも色々使うことが出来るのですが、どうやって結べば良いのかな…?という声にお応えしようと先日簡単な帯結びの動画をSNSにアップしてみました。

短い動画2本なのですが、ブログでもシェアしておきたいと思います。 帯結びのアレンジに役立てていただけたら幸いです!

 

 

まずはちょうちょ結びが出来たら結べる!「リボン返し」の結び方です。 胴にくるくる巻き付けたら、ちょうちょ結びをして結び目を生地端で隠すだけ。胴に巻き付けたときに巻き始めと終わりの生地はしが同じ長さになるように、帯を巻き始める位置を調整するのがポイントです。 へこ帯キットにも帯結びのレシピプリントを同封しています。

 

 

 

そしてお次は「お花結び」以前兵児帯を購入してくださったお客様からこんな風に結べるよ!と写真を見せていただいて、どうやって結ぶのかな〜〜?と適当に結び方を編み出し、適当に名付けたので正式な結び方が他に存在するかも。。

 

帯を胴に巻いてひと結びしたあと、三重仮ひもという着付け道具を使って余った生地を挟み込んで形を作ります。とてもボリュームたっぷりで華やかに見えますが、結び方自体はシンプルですので、初心者さんにもオススメできそうです。

 

 

 

いかがだったでしょうか? アレンジいろいろで自由に結べるへこ帯で、普段着の着物ライフを楽しんでいただけたら嬉しいです。

新之助上布のへこ帯はウェブショップでも販売中です!商品一覧は以下のリンクからどうぞ。

http://shop.shinno-suke.com/?mode=cate&cbid=1821844&csid=1

 

 

SNSアカウントではウェブショップの商品入荷情報やイベント出店のご案内などをいち早くお知らせしています。是非フォローしてくださいね。

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新之助上布の着尺、仕立て上がり商品には品質表示と共に洗濯絵表示を表示しています。洗濯絵表示が新JIS規格に変更になり、当店の洗濯絵表示も新しくなりました。

 

左側のラベルから、右側のラベルに変わります(一部小物など洗濯不可のものを除く)

 

新之助上布の生地そのものは変わっていないのですが、もっとも新之助上布の風合いを良い状態で保てるお手入れ方法は何かを検討した結果、従来の洗濯表示と変更になった部分があります。今回は新しい洗濯絵表示の内容をご案内します。

 

【洗い方】

以前と同じです。お洒落着用洗剤等の中性洗剤を使っての手洗いがお勧めです。

 

【漂白】

以前と同じです。漂白剤の使用はお控えください。

 

【干し方】

新JISになり新しく表示に加わりました。洗濯後は形を整え、日陰で吊干ししてください。脱水を短めにとどめ(軽く滴が垂れる程度)干すと水分の重みで洗濯時のシワが自然に伸びます。また、仕立てあがった着物の場合は着物用のハンガーを使用すると形よく干すことが出来ます。

 

【アイロン】

表示を変更しました。以前は中温のアイロン可、としていましたがアイロン不可表示に変更いたしました。アイロンを当てると直ちに生地の質が損なわれる、ということではありませんが、高温や押し付けるようなきついアイロン、スチームアイロンなどで生地表面のちぢみ加工のシボが損なわれる可能性があります。

着用の際のシワは霧吹きをかけて自然乾燥させることやお洗濯により取れますので、ノーアイロンでお召しいただけます。どうしてもアイロンをかけたい!という場合は軽めにとどめるよう気を付けていただければと思います。

 

【ドライクリーニング】

表示を変更しました。以前はクリーニング可でしたが不可の表示に変更いたしました。こちらも生地の質としてクリーニングが全くできない、ということではないのですが、着物の取り扱いに慣れていないお店さんでのお手入れは生地の風合いを損ねてしまう可能性があります。(綿の浴衣のようにきれいに糊付け・プレスされてしまい、シボが消えてしまう等)通常のお手入れはご自宅での手洗いをお願いできればと思います。長期保管の前の汗取りや染み抜きなどお店へお手入れに出される際は着物の扱いに慣れた専門店へご依頼くださいませ。

 

 

和装用の生地や着物などの洗濯絵表示は任意のため表示のない商品もあるようですが、新之助上布はご自宅でのお手入れを前提とした生地でもあり、洗濯絵表示も付けて販売しております。メンズ向け洋服地を長く生産しておりました経験から、着物の生地についても染色堅牢度(色落ち)や滑脱(生地の裂けやすさ)について洋服と同じように気軽にお手入れ出来、長く使える丈夫な生地作りを心掛けています。

生地に合ったお手入れで新之助上布の風合いを長くお楽しみいただければ幸いです!

以前に投稿した「新之助上布の麻ちぢみの風合いを長持ちさせるお手入れ」の2年越しの続編(?)です…
今回は新之助上布のしなやかな手触りがどうして生まれるのか?シボの風合いの持ちを左右するものは何なのか?という新之助上布の風合いの秘密!?を考えてみます。

 

そしてまたまた長文ですのでお気を付けくださいませ(汗)

 


唐突ですが生地は使うもの、ですね。(タペストリーなど飾って楽しむものも一部ありますが…)新品の風合いだけでなく、着用したり洗濯したりすることで起こる強度や風合いの変化も生地を使っていく上での楽しみのひとつかと思います。

風合いや強度といったその生地の持つ性格は、使われる糸の種類や太さ、撚りや糊付けといった加工の有無、さらに織るときの糸の密度、織りの組織、織った生地に施す加工の有無…といった様々な要素が複雑に重なり合って生まれているようです。(私も、まだまだ知らないことがいっぱいです!)
工場の仕事をしていて織りの色々な話を聞いたり様々な糸や生地に触れる中で、品質表示や洗濯タグに書ききれない違いやこだわりが生地一枚一枚に詰まっているんだなと感じます。

 

それは同じメニューでも味わいが全く違う、レストランの料理のようなものかもしれません。材料だけ、レシピだけ、隠し味だけ…一部の要素だけを取り上げて他と比べることは難しいように思います。
ですので今回のお話しは新之助上布の麻ちぢみについて、ということでお願いいたします!

 


 

【麻ちぢみの"シボ"の風合いを保つ撚りの力】

新之助上布の生地の風合いとして特徴的なのは「ちぢみ」といわれる表面のシボです。
本麻・綿麻ちぢみではともに平織りの生地を揉むことでシボをつけています。縮緬(ちりめん)などの生地は糸を強く撚(よ)って強撚(きょうねん)糸にし、糸の撚りが戻ろうとする力で生地にシボをつけるそうです。

滋賀には長浜の浜ちりめん(絹)や高島の綿ちぢみ(綿)といった生地もあります。どちらもシボの風合いが特徴です。私も高島ちぢみの肌着を持っているのですが、同じちぢみでもちりちりと均一に細かい凹凸が付いています。糸の撚りの力でシボが付くからでしょうか。面白いです!

 

ラミー麻の紡績糸にも撚りはかかっています。紡績する際にかける撚りは「地撚り」と呼ばれます。麻は素材に伸縮性がなく、撚りをかけないと糸に紡績することが難しいそうです。ふわふわのタオルなどには、無撚糸使用といった表記が付いているのを見ることがあります。綿は粘りのある素材なので無撚糸が作れるのかも…
糸が細くなるほど、その細さを保つための撚りも強くなります。地撚りだけではちぢみのシボを生み出すほどの力にはならないものの、細い麻糸にかかった撚りの力はちぢみ加工の際のシボの付きや持ちをより良くしてくれるようです。

新之助上布に使われているのは細番手の上質な麻糸。これをしっかり織りこむことで、シボの風合いの持ちが良くなるようです。

 

 

【しなやかな麻の手触りを生み出す細番手の糸】

 

また、新之助上布の麻を手に取って驚かれるのは、そのしなやかさです。
しなやかとはいえ麻なので綿や絹のようにふわふわとろとろではないのですが、麻といえばチクチクゴワゴワ…といったイメージをお持ちの方には、サラッとしなやかな新之助上布の麻の感触は意外かもしれません。

生地の薄さ、軽さは細い糸を使うことで生まれます。ですが麻糸は伸縮性のない素材のため細い糸を紡績することは難しく、織る時も大変です。機械織りといえばスイッチ一つで織りあがるのかな?と思っていた私も、良く切れる糸と格闘する織りの現場を見て驚きました…
糸を細くするほかには、糸の密度を少なくすることでも生地は薄く、軽く、柔らかくなります。糸を太くし密度を下げれば織りもスイスイ進んで楽になるのですが、ただ糸を減らすだけでは縫い目が割れたり、洗うとくたくたになったり…といった生地の強さや風合いの持ちの良さが失われてしまう恐れもあります。
織りを粗くする代わりには糸により強い撚りをかけたり不溶性の糊などを使うことで強さを補うこともあるようです。

 

 

当店の手織りの近江上布は機械織りに比べると少し目が粗いのですが、こんにゃく糊という不溶性の糊を糸に使用しています。手織り機のゆっくり緩やかな織りが生む風合いと相まって、ハリがありつつふんわり柔らかな生地に仕上がります。一方機械織りの麻ちぢみでは、細い麻糸を高密度に織ることで、薄くしなやかな風合いと丈夫さ、風合いの持ちの良さを両立させています。
透け感も機械織りの方がやや控えめです。機会があったら是非触り比べてみてくださいね!


大西新之助商店では以前はメンズアパレルブランドのシャツ生地を多く生産していました。さらりとした麻の良さを保ちつつ、長く着られる丈夫なシャツになるように…という厳しい検品基準をクリアするためのレシピを着物地の生産が主になった今も大事にしています。
洗濯を重ねることで柔らかく身体に添うように風合いが変化する過程も、生地を育てるような感覚で楽しんでいただけることと思います。

 

 

新之助上布の生地の風合いの秘密、いかがでしたでしょうか?
皆様の新之助上布も、着て洗って風合いを育てて…長く長く愛用していただければ嬉しいです。

麻ちぢみの風合いを保つお手入れについては「新之助上布の麻ちぢみの風合いを長持ちさせるお手入れ」の投稿も参考にしてくださいね!

 

※新之助上布のHPやウェブショップの文章を無断で転載されているケースを見かけます。当ブログも含め、ウェブショップ、ホームページの文章や写真を無断で使用・転載することはお断りいたします。掲載されている文章をお使いになりたい場合は当店まで連絡の上、元記事へのリンクをお願いします。

今年はぐずついた天気が続いていましたが、彦根でもここ数日急に夏を感じる暑さになりました。梅雨が明ければ本格的な夏!夏着物や浴衣で、ふだん着の着物ライフをお楽しみ下さい♪

今回は、新之助上布の生地を季節に合わせてお楽しみいただくためのご案内記事を書いてみたいと思います。いつもよりボリュームたっぷりな内容ですので、長文ご注意くださいませ〜!


新之助上布の生地には本麻と綿麻があります。毎年といっていいほど問い合わせをいただくのが、「綿麻生地は夏きものとして着られるか?」というご質問です。ウェブショップ担当藤岡の主観たっぷりではありますが、こんな感じでご案内しています♪


【新之助上布の綿麻は単衣の着物、そして盛夏は浴衣として】


(綿麻の仕立て上がり着物と綿麻兵児帯、本麻がまぐちポーチの組み合わせ。先染めの縞や格子といった柄が落ち着いた雰囲気の浴衣姿に仕上げてくれそうです)


新之助上布の綿麻は、大体5月下旬〜6月と9月の単衣の季節に着物として着るのがお勧めです!
綿麻といっても麻と綿の混率や糸の種類で生地の特徴は様々。新之助上布の綿麻はたて糸が綿100%、よこ糸が麻100%の「交織」の生地。麻の混率が多めですのでより麻らしさが際立ちます。それでいて綿のふんわりしなやかな風合いも生きていますので、ちくちくゴワゴワしないのに涼しいと好評です。
GWを過ぎて冬物ではないけれど真夏でもない…という合間の季節から、夏を目の前にしたちょうど梅雨くらいの時期まで、単衣の着物として快適に着ていただけると思います。

中に合わせる襦袢や帯など合わせるアイテムでも着心地に違いは出ると思いますが、たとえばお手頃な綿の半襦袢などを使うなら、30度を超えてくるような夏日に着物としては個人的には暑いかな…という印象です。(麻などもっと涼しい襦袢もありますし、お客様からのご感想では夏にも快適だった!という方もおられたので、暑さの感じ方には個人差があると思います)
気温が上がり、着物として着るのが暑くなってきたら是非浴衣としても活用を♪綿麻は本麻に比べ透け感が少なく、肌あたりも柔らかいので浴衣づかいにも向いています。薄色や無地ものは比較的透け感が強くなりますので、気になる方は浴衣スリップやステテコを着用するなど肌着で調節してくださいね。

風に涼しさを感じる9月からの秋口には、再び襦袢を合わせて単衣のきものに。透け過ぎない綿麻生地は、本格的に袷の季節が始まるまでの合間の季節に活躍してくれること間違いなしです。


【真夏にはぜひ本麻を】


(見た目にも涼しげな本麻の着尺)

7,8月の盛夏が夏きもののシーズン!ぜひ本麻の着物を楽しんでいただきたいです。
麻を着ていればずっと冷感が続く!とか、汗をかかない…!!わけではありません(汗)が、着物の中を風が通り抜けていくような生地の軽さと薄さ、涼しい室内に入った時などにすうっと汗が引いていくような水分の離しやすさは、やはり本麻ならではではないでしょうか。中に着るものも麻で揃えれば、麻の良さを存分に楽しむことができると思います♪
それでも35度を超えてくるような猛暑日には生地の重なり自体が暑いかも…(こんな日は、何を着ても暑いと思いますが)

少しでも涼しく着るには本麻を浴衣として着るという手もあると思います…が、上記のように色柄による透け感(本麻はより生地が薄いので透け感も大きくなりがちです)や仕立て(浴衣として着るならすっきりバチ衿がおすすめです)には注意しながら、活用してみてください。また肌あたりも綿麻に比べれば硬めになりますので、お肌の弱い方はご注意ください。(本麻の肌あたりが心配な方は、半衿などの小物で試してみてくださいね)

下に着るものを省くと心配なのが汗ですが、芯の入らないへこ帯なら通気性が良くご自宅で簡単に洗えるので個人的におすすめです。もちろん、麻や綿麻のきものは最初に縮み止めの加工をして仕立てればお家で気軽に洗える素材です。普段使いに着てじゃぶじゃぶ洗ってあげてください♪



(本麻素材ではありますが、少し温かみのある色遣いは季節の変わり目にも)

生地の表情や性格は素材や糸の種類、織りに各種の加工の有無による違い…と生地それぞれ違ってきます。
新之助上布の生地は細番手の麻糸を比較的しっかり織りこんでいます。このため他の麻よりも透け感は控えめかもしれません。その分6月や9月といった季節の変わり目にも本麻着物が活躍してくれると思います。


(マルチカラーやモノトーンは時期を選ばず活躍してくれそうです)

基本全て一点ものの新之助上布はデザイン色々。夏らしい色はもちろん、季節を選ばない色、少し温かみを感じさせるような色もたくさん生産していますので、季節感を大切にしながら快適性も逃さない♪そんな一枚もきっと見つかると思います!


綿麻も本麻も、仕立てる際は裏地を付けない単衣に仕立てます。(麻だけでなく木綿やウールなどの普段着の着物は通年単衣で仕立てることが多いです)カジュアルシーンで着る着物でもありますので、基本的には仕立てで季節を着分けるというより、生地の厚さや通気性による着心地(着ていて暖かい・涼しいといった体感)と見た目が与える季節感(生地の透け感やちぢみの風合いの涼やかさ、色柄の与える季節感)といった体感で着る時期を判断すれば良いのではないかなと思います。季節に合わせて体感で綿麻・本麻を使い分けてみてください。

皆様の夏きものライフに、新之助上布がお役に立てばうれしいです!


新之助上布の綿麻・本麻反物・着物はこちらからどうぞ♪

新之助上布 本麻着尺反物 http://shop.shinno-suke.com/?mode=cate&cbid=1820758&csid=1
新之助上布 綿麻着尺反物 http://shop.shinno-suke.com/?mode=cate&cbid=1820758&csid=2

綿麻ちぢみ仕立て上がり着物 http://shop.shinno-suke.com/?mode=cate&cbid=1821801&csid=0